秋だから、モルックしよう。さらば青春の光・森田哲矢さんインタビュー
夏が去った。日中の気温もだいぶ穏やかに過ごしやすくなり、そわそわしてくる季節、秋。読書に勉学に食欲に、秋にはたくさん楽しいことがあります。
なかでも、スポーツの秋!スポーツといえば、フィンランドのモルック……!
ということで、この秋始めるのにぴったりなフィンランドスポーツ、モルックについて取材記事を手がけました。
モルックというのは、木の棒を投げて、地面に置いた木のピンを倒すゲームです。
このように↓
中庭で練習する金井と、#モルック#世界大会 pic.twitter.com/rsHnpanYki
— さらば青春の光 森田 (@saraba_morita) August 15, 2019
森林大国フィンランドにたくさんある「木」を使って、誰でも気軽に楽しむことができ、ダーツやボーリングのようなレジャー性や、お正月の羽根つきのような家族団らんへの親和性も兼ね備えた、楽しいゲームです。(個人的解釈)
・・・といってもあまり伝わらないと思うので、ぜひこちらの取材記事をお読みいただければ幸いです。
インタビューしたのは、今年の夏、世界大会に出て大健闘したさらば青春の光・森田哲矢さんと、みなみかわさんとタイークの金井貴史さん。
【記事はこちらから▼】
さらば青春の光・森田らが世界大会へ。「モルック」ってなんだ?(Fika)
https://fika.cinra.net/article/201909-sarabaseisyunnohikari_nktkk
取材するにあたって、私は事前のリサーチをかけました。
フィンランドの友人2人に「モルックやったことある?」「モルックってフィンランドの人にとってどんな位置づけなの?」と聞いてみたのです。すると、
「あるよー。何回か。夏のコテージに行ったときに、親戚のおじさんたちとやった。ゆるい感じだよ笑」
「うん、何回かはね。夏のコテージに行ったとき家族とね。そんなにシリアスなスポーツじゃないよ笑😂」
という示し合わせたような答え。モルックの立ち位置、ゆる!
その後、「いやいや、日本の芸人さんが世界大会に出てね…」「すごい注目されてるんよ」「今、日本でじわじわモルックやる人が増えてるんよ…」「取材するんよ!」と私がたたみかけるも、
「えー!そうなんだ〜。日本の人はずいぶんシリアスにやってるんだねえ」
とゆるい姿勢を崩さない2人。
でも、友人たちはとても優しいのでその後、ふと思い出したように、
「あ、そういえば学校で子ども達がモルックを作ってたよ。モルックは木で簡単に作れるからね」
「あ、そういえばこないだパリに行ったとき公園でやってる人たちがいた。フランスでも流行ってるのかも?」
などの追加情報をくれました。
・・・いずれにせよ、森田さんたちの真剣さと、私のフィンランド友人たちのスタンスの落差がさいごまで埋まらなかったのですが、それがきっと、インタビューの中で森田さんが仰っている、「競技モルック」とその他モルックの違いなのでしょう。
しかしそんなことはどちらでもいい!
おのおののスタンスで楽しめば良い!
だってモルック、本当に、とても楽しいのだから!!!
○
取材前に色々な情報を読み、リサーチはしたけれど、正直なところ、今すぐやってみたい!とは思わなかった。そんなにハマるものなのかも、わからなかった。
けれど、1時間少しの取材で、3人からモルックの話を聞いていたらみるみるハマってしまった。数時間後、「モルック…やりたい!!」という禁断症状のようなものを発症し、Amazonで即モルックを注文、そしてあれよあれよという間に、モルックデビューを果たしてしまったのです。(その経緯は日記に書いた通り。)
インタビューでも語られている通り、森田さんがモルックを始めたきっかけは、サンドウィッチマンの富澤さんから言われた何気ないひと言だったそう。意外と、最初のきっかけって、いつも突然で、何気ないもの。
悲しいかな年を取ればとるほど価値観って固まりがちです。フットワークは重くにぶり、新しい物事へ飛び込む瞬発力も、衰えがち。でもできることなら、そうはなりたくないのだ。いつでもオープンでいたい。だから、こういうふとしたきっかけで、新しいものに出会えたり、好きなものが増えたりしたときは、心から祝福したいと思うのです。
なので私は、
モルックに開眼してしまったことを素直に喜ぼう。
そして秋だから、モルック、投げよう!
と思います。
そして、そのことをまたフィンランド人友人に報告すると、
「笑笑😂」
「わー!日本の人たちはもしかするとフィンランド人よりもずっとモルックに真剣に向きあってるよ!」
と、微笑ましげなコメントをくれたのでした。