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Haruka Yanagisawa / ライター&翻訳業/ 北欧、キャリア、働き方、ジェンダー、コミュニケーションなど

『フィンランドの不思議なことわざ』3月2日発売

『フィンランドの不思議なことわざ』3月2日発売

新しい翻訳書、『フィンランドの不思議なことわざ マッティの言葉の冒険』(カロリーナ・コルホネン著)が3月2日(火)に草思社より発売されます。

フィンランドの人気キャラクター「マッティ」が、100個近くのことわざ・慣用句を紹介します。

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ちなみに本書は、フィンランド発の人気コミック、『マッティは今日も憂鬱』(原題:Finnish Nightmares)シリーズの第三弾。マッティというのは典型的なフィンランド人を表すキャラクターで、少しシャイで不器用。シンプルな線で描かれていながら、毎度絶妙〜な表情をたたえているのが特徴です。日本では2017年4月に1作目が出版されて以降、じわじわと人気と共感を呼んでいます。

シリーズ1作目『マッティは今日も憂鬱』のひとコマ。控えめなさまが日本人に似ている、という声も多く聞かれます。続く2作目は『マッティ、旅に出る。やっぱり今日も憂鬱』。いずれも方丈社より発売中。

シリーズ1作目『マッティは今日も憂鬱』のひとコマ。控えめなさまが日本人に似ている、という声も多く聞かれます。続く2作目は『マッティ、旅に出る。やっぱり今日も憂鬱』。いずれも方丈社より発売中。


そんな「マッティ」ですが、今回はテーマも新たに、フィンランドのことわざの世界へと読者の皆さんをお連れします。過去作とストーリー的な連続があるわけではないので、初めてマッティに出会うかたも安心してお楽しみいただけます。

『フィンランドの不思議なことわざ マッティの言葉の冒険』(草思社)より。

『フィンランドの不思議なことわざ マッティの言葉の冒険』(草思社)より。

この本は、著者のカロリーナ・コルホネンさんが、「ことわざや慣用句って、文字通りに解釈するとなんだか面白い」と思ったことが着想のきっかけだったそうです。

たしかに日本語でも、「猫をかぶる」や「サバを読む」なんて慣用句を、文字通りのまま絵面でイメージしてみると、ちょっと変ですよね(猫を頭からかぶっている絵を想像……)。つい先日も、ふいに友人から「あのさー、棚からぼた餅の ”ぼた餅” ってどういう餅か知ってる?」と聞かれて、思わずひぃっとなりました。これまで生きてきて、ぼた餅の姿を、しみじみ考えてみたこと、なかったので……。

それはさておき。

1ページずつイラスト付きで表現を紹介していくこの本は、いつもは何気なく素通りしている言葉について、「んん?」「なるほど〜!」とおかしみを味わう時間をくれます。

ウサギは逃げ足が速いですからね……。

ウサギは逃げ足が速いですからね……。

なかには、こんな表現も。

『フィンランドの不思議なことわざ マッティの言葉の冒険』(草思社)より。

『フィンランドの不思議なことわざ マッティの言葉の冒険』(草思社)より。

くすっと笑えるもの、そこはかとなく元気をもらえるものなど、さまざまです。


このところの私たちの日常はといえば、不安の種は尽きませんし、何をするにも早く早くとスピードを求められがち。私自身、目の前の生活で日々いっぱいいっぱいになっています。

でももし、ちょっと一息つきたいなと思うことがありましたら。この本を扉を開いてふわりとフィンランドにワープして、言葉をめぐる冒険を楽しんでいただけたらと思います。

ちなみに異国のことわざと聞いて私が思い出すのは、ドラマ化され大人気となった漫画「逃げるは恥だが役に立つ」。このタイトルはハンガリーのことわざから来ているそうですが、本書のなかにももしかすると、いつか日本で有名になる格言が眠っているかもしれません。

ぜひ、お気に入りの言葉を掘り当ててみてください。

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『フィンランドの不思議なことわざ マッティの言葉の冒険』

カロリーナ・コルホネン (著)、柳澤 はるか (翻訳) 

¥ 1,650(税込) 2021年3月2日発売

出版社 : 草思社

112ページ

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