『フィンランドの不思議なことわざ』3月2日発売
新しい翻訳書、『フィンランドの不思議なことわざ マッティの言葉の冒険』(カロリーナ・コルホネン著)が3月2日(火)に草思社より発売されます。
フィンランドの人気キャラクター「マッティ」が、100個近くのことわざ・慣用句を紹介します。
ちなみに本書は、フィンランド発の人気コミック、『マッティは今日も憂鬱』(原題:Finnish Nightmares)シリーズの第三弾。マッティというのは典型的なフィンランド人を表すキャラクターで、少しシャイで不器用。シンプルな線で描かれていながら、毎度絶妙〜な表情をたたえているのが特徴です。日本では2017年4月に1作目が出版されて以降、じわじわと人気と共感を呼んでいます。
📖本日の木になる一冊📖
— ヴィレッジヴァンガードお茶の水店 (@vvochanomizu) April 26, 2017
フィンランドで今いちばん売れているコミックが日本に殴り込み🌏
◯マッティは今日も憂鬱◯
サウナとコーヒーと空いてる乗り物が大好きな典型的フィンランド人のマッティ。なぜか憂鬱になるポイントがぼくとほぼ同じ。読後の親近感が異常です。
本日発売。 pic.twitter.com/Qc5MxneKVq
そんな「マッティ」ですが、今回はテーマも新たに、フィンランドのことわざの世界へと読者の皆さんをお連れします。過去作とストーリー的な連続があるわけではないので、初めてマッティに出会うかたも安心してお楽しみいただけます。
この本は、著者のカロリーナ・コルホネンさんが、「ことわざや慣用句って、文字通りに解釈するとなんだか面白い」と思ったことが着想のきっかけだったそうです。
たしかに日本語でも、「猫をかぶる」や「サバを読む」なんて慣用句を、文字通りのまま絵面でイメージしてみると、ちょっと変ですよね(猫を頭からかぶっている絵を想像……)。つい先日も、ふいに友人から「あのさー、棚からぼた餅の ”ぼた餅” ってどういう餅か知ってる?」と聞かれて、思わずひぃっとなりました。これまで生きてきて、ぼた餅の姿を、しみじみ考えてみたこと、なかったので……。
それはさておき。
1ページずつイラスト付きで表現を紹介していくこの本は、いつもは何気なく素通りしている言葉について、「んん?」「なるほど〜!」とおかしみを味わう時間をくれます。
なかには、こんな表現も。
くすっと笑えるもの、そこはかとなく元気をもらえるものなど、さまざまです。
このところの私たちの日常はといえば、不安の種は尽きませんし、何をするにも早く早くとスピードを求められがち。私自身、目の前の生活で日々いっぱいいっぱいになっています。
でももし、ちょっと一息つきたいなと思うことがありましたら。この本を扉を開いてふわりとフィンランドにワープして、言葉をめぐる冒険を楽しんでいただけたらと思います。
ちなみに異国のことわざと聞いて私が思い出すのは、ドラマ化され大人気となった漫画「逃げるは恥だが役に立つ」。このタイトルはハンガリーのことわざから来ているそうですが、本書のなかにももしかすると、いつか日本で有名になる格言が眠っているかもしれません。
ぜひ、お気に入りの言葉を掘り当ててみてください。
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『フィンランドの不思議なことわざ マッティの言葉の冒険』
カロリーナ・コルホネン (著)、柳澤 はるか (翻訳)
¥ 1,650(税込) 2021年3月2日発売
出版社 : 草思社
112ページ
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